レジャー×DX
レジャーのDX推進事例と最新技術・システムをご紹介
レジャーにおいて、従来の手法で運営されている事業者が多く、デジタル化の波に乗り遅れている状況が見受けられます
また、レジャー施設の運営には、土地や設備などの固定費用がかかり、これらのコストを適切に維持・運営するための課題があります
DXを導入することにより、レジャー施設の予約や決済、顧客管理などのプロセスをデジタル化することで、業務効率を向上させることができます
また、デジタルマーケティングを活用することで、顧客のニーズを把握し、より魅力的なコンテンツやサービスを提供することができるでしょう
Dcrossは、レジャー施設のDX推進において、活用事例や有効なシステムを提案しています
レジャー×DX
導入企業の成功事例を紹介
カワスイ 川崎水族館
入退場をシームレス化させた「入退場管理システム」
カワスイ川崎水族館は、「入退場管理システム」を導入しました。これにより、顧客はWEBで購入したチケットや年間パスポートを施設に設置された入退場システムでそのままスキャンし、入退場することが可能になりました。
このシステムは、スマートフォンアプリケーションやWEBシステム(以下クラウドシステム)と現地システムを連携させ、WEBチケットや年間パスポートの情報を一元管理しています。さらに、ゲートやハンディを用いた入退場管理システムを導入し、クラウドシステムと現地システムがリアルタイムで連携。これにより、顧客は自身のスマートフォンを使用して直接入場できるようになりました。
入退場の記録はクラウドシステムに連携され、混雑状況はHP上で公開されています。これにより、水族館の入退場管理が効率化され、混雑状況がリアルタイムで把握できるようになり、ソーシャルディスタンスの維持も容易になるなど、さまざまなメリットをもたらしました。
パシフィックゴルフマネージメント株式会社
人手不足を解消したゴルフ業界トップ企業の清掃DX
ゴルフ業界のトップ企業であるパシフィックゴルフマネージメント株式会社は、清掃ロボット「Whiz i」を導入しました。これにより、従業員はより細部にわたる除菌や清掃に注力できるようになり、全体の清掃効率が向上しました。当製品は自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーで、自動運転技術を活用して清掃を行います。人とロボットが協働し、社会的な課題を解決しています。
同社は、人手不足と感染症対策のための追加清掃の要求が業務負荷を増大させる一方で、顧客の動線に合わせたタイムリーな清掃も必要とされていました。製品の導入により、Whiz iが担当する範囲と従業員が担当する範囲が明確に分けられ、従業員は除菌や拭き上げ清掃などの詳細な作業に専念できるようになりました。また、アメニティの欠品確認の頻度を増やすなど、よりタイムリーなサービスの提供が可能になり、これにより顧客満足度向上のための時間を確保することができました。
チェックインからチェックアウト全て対応できる完全オーダーメイドのKIOSK端末
株式会社ラウンドワン
株式会社ラウンドワンは、チェックインからチェックアウトまで全てを対応できるオーダーメイドのKIOSK端末を導入し、人件費の削減を実現しました。
この製品は、不特定多数の人々がタッチパネル操作等を通じて必要な情報にアクセスし、様々なサービスを利用するための便利な情報端末です。今回、株式会社ラウンドワンは、チェックインからチェックアウトまで一貫したサービスを提供するオーダーメイドのKIOSK端末を、アルメックス社と共同で開発しました。
同社は、製品の導入前に人件費の高騰と人手不足という課題に直面していました。
しかし、製品の導入により、人件費が大幅に削減されました。例えば、6人スタッフが必要だった店舗でも、2人のスタッフで十分な対応が可能となり、製品導入から1年でその効果が明らかとなりました。導入開始から約8ヵ月で99店舗に763台を展開し、各店舗で人件費削減を実現しています。
レジャー
DX推進のメリットを紹介
コスト削減
競争力の強化
顧客数の増加
レジャー施設は、土地や設備などの固定費が大きく、コスト削減は経営上重要な課題です。DXの導入により、レジャー施設はさまざまなコストを削減することができます。
具体的には、デジタル化により、施設内の様々な業務やプロセスを自動化・効率化することが可能です。例えば、予約・チケット販売システムの導入により、人手による受付やチケット発行の手間を削減することができます。
また、予約やチケット販売に関してオンラインの促進を図ることで、物理的なチケット発券や紙の資料の作成・配布などのコストを削減することも可能です。
レジャー施設においてDXを導入するメリットは多岐にわたりますが、その中でも競争力の強化は重要なメリットです。
DXの導入により、新たな事業創出が可能となります。例えば、データ分析を活用することで、顧客のニーズを把握し、それに基づいて新たなサービスの開発ができます。具体的には、昨年度と今年度の来場者の年齢層やグッズの売上高を比較することで、どのような顧客層にどの商品が需要があるのかを把握し、新商品やサービスを提案することが容易になります。
また、デジタルマーケティングを活用することで、新規顧客の獲得が可能となります。これらの新たな事業創出により、レジャー施設は収益の拡大を実現することができるでしょう。
DXを導入することで、顧客の利便性を向上させ、顧客満足度を高めることができます。例えば、デジタルマップを導入することで、顧客は園内をスムーズに回遊することができます。
また、顧客の囲い込みを図ることも可能です。例えば、デジタル会員システムを導入することで、顧客の情報を管理し、顧客に合わせたサービスを提供することができます。さらに、デジタルクーポンを導入することで、顧客に施設を利用する動機を与えることができるでしょう。
これらの顧客満足度の向上により、レジャー施設はリピーター客を増やすことができます。
レジャー×DX
重要になる最新技術とシステム
01
マーケティングオートメーション(MA)
MAとは、マーケティング活動を自動化・効率化するためのシステムです。MAツールを利用することで、顧客の属性や行動履歴をデータ化し、分析することができます。そのデータをもとに、顧客一人ひとりに最適なタイミングで、最適なコンテンツを配信することができます。
例えば、過去に来場した顧客に対して、特別なリピーター割引や限定イベントの情報を送信することで、リピーターの増加を促進することができます。
02
AI(人工知能)
AIは、機械学習やディープラーニングなどのアルゴリズムを用いて、データの解析や予測、自律的な意思決定を行う能力を持つ技術です。
レジャー施設にAIを導入することで、利用者の性格や好みに合わせたプランの提案ができます。例えば、テーマパークにおいて、利用者の年齢、性別、過去の来場履歴などの情報をAIに入力することで、利用者に最適なアトラクションやイベントをおすすめすることができます。
また、利用者の位置情報や混雑状況をAIで分析することで、待ち時間を最小限に抑えたルートやアトラクションをおすすめすることが可能です。
このように、AIを活用することで、レジャー施設は利用者の満足度を向上させ、競争力を強化することができるでしょう。
03
IoT(Internet of Things)
IoTとは、モノがインターネットに接続され、データをやり取りする仕組みです。IoTを活用することで、レジャー施設は設備の管理や顧客サービスの向上、マーケティングの効率化など、さまざまなメリットを得ることができます。
例えば、IoTを活用することで、設備の稼働状況や故障情報などを遠隔で監視することが可能です。これにより、設備の故障を未然に防いだり、修理費用を削減したりすることができます。
また、IoTデバイスやセンサーを活用することで、レジャー施設内でのさまざまなデータをリアルタイムに収集することができます。具体的には、来場者の動線や滞在時間、混雑状況、温度、湿度などのデータを収集し、施設の運営やサービス改善に活用することができます。
04
GPS
GPS(Global Positioning System)とは、人工衛星を利用して位置を測定するシステムです。レジャー施設ではGPSを活用することで、顧客の位置情報を把握し、最適なコンテンツを提供することができます。
GPSを活用することで、レジャー施設内での来場者の位置を特定することが可能です。スマートフォンやウェアラブルデバイスに搭載されたGPSを利用して、来場者の現在位置を把握し、施設内の案内やナビゲーションを提供することができます。例えば、顧客が特定のアトラクションの近くにいる場合は、そのアトラクションに関する情報を提供することができます。
05
生体認証技術
生体認証技術は、指紋や顔、声などの人間固有の生体情報を使用して本人確認を行う技術です。近年、生体認証技術は注目を集めており、従来のパスワードやIDカードなどの認証方法に比べて高いセキュリティと利便性を備えています。
レジャー施設において生体認証技術を活用する具体的な事例としては、入場者の本人確認を自動化することが可能です。これにより、人件費の削減や入場時の混雑緩和などのメリットを得ることができます。
さらに、生体認証技術を用いた決済の自動化も可能です。これにより、顧客の利便性向上や不正利用の防止などのメリットを享受することができます。
生体認証技術は、顧客の個人情報やセキュリティを保護しながら、レジャー施設の運営を効率化し、顧客満足度を向上させることができる優れた技術です。