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信用金庫業界×DX

信用金庫業界のDX推進事例と最新技術・システムをご紹介

信用金庫業界では、従来のアナログ手法で業務を行っていたことから、デジタル化への適応が遅れ、他の金融機関に比べて競争力が低下している状況です
加えて、預貸率が高く、金利収入に依存しているものの、最近は金利が低下傾向にあるため収益力が低下しているという課題があります
DXを導入することで、デジタル化への適応を加速させ、収益力を向上させることが可能になります
これにより、地域経済の活性化に寄与し、競争力を強化できると期待されます
Dcrossは、証券業界のDX推進において活用事例や有効なシステムを提案しています

信用金庫業界×DX

導入企業の成功事例を紹介

京都信用金庫

京都信用金庫

月間約300時間の作業工数を削減したBIツール「MotionBoard」

京都信用金庫は、BIツール「MotionBoard」を導入し、月間約300時間の作業工数削減に成功しました。
当ツールは、企業の様々なデータを集約・可視化し、経営判断を支援します。具体的には、データの集約・可視化はもちろん、データの分析・レポート作成、データの共有・連携など、データ活用の全プロセスをサポートします。
同金庫では、格付業務における決算書の受け取り、財務情報の登録依頼、格付申請、格付決裁内容の確認、貸付極度設定の更新等を、各営業店が独自のフォーマットで記録、保管していました。これにより、本部との連携が必要な情報を迅速に確認することが難しくなっていました。
しかし、当ツールの導入により、「格付進捗管理システム」が開発され、各営業店の作業状況を本部が一元的に確認できるようになりました。この結果、本部と営業店の連携が強化され、月間約300時間の作業工数を削減することが可能になりました。

城北信用金庫

城北信用金庫

事務作業の集約化を実現する帳票処理システム「イメージソリューション」

城北信用金庫は帳票処理システム「イメージソリューション」を導入し、従来の手作業をシステム化することで業務負担を約1/5に削減しました。
また、このシステム導入により、複写帳票のスピード処理を可能にする独自システムの構築を実現しました。
当ソリューションは、画像データの取得、保管、検索、分析を支援します。画像データの取得には、スキャナーやカメラなどのハードウェア、さらにOCRやAIなどのソフトウェアが必要となります。
同金庫では、毎月各社会保険事務所から約5000件もの帳票を受け取る課題を抱えており、人手で一枚一枚データを入力し、引き落としデータを作成していました。また、3枚綴りの複写用紙の取り扱いが難しく、システム化が進まなかった問題も存在していました。
しかし、イメージソリューションの導入により、ボタン一つでデータを取り込むことが可能となり、業務の効率化を図りました。その結果、必要な人員を削減し、業務負担を大幅に軽減することができました。

福島信用金庫

顧客の待ち時間を削減させた反社チェックシステム「信金ソリューション(反社会管理)」

福島信用金庫

福島信用金庫は「信金ソリューション(反社会管理)」を導入し、新規取引の際の反社リストとの照合作業を効率化しました。これにより、顧客待ち時間の削減が可能となりました。
当ソリューションは金融機関が反社会的勢力との取引を防ぐためのものです。反社会的勢力のリストを管理し、取引先との間で反社会的勢力との関連を検証する機能を提供します。
同金庫はこれまで、新規取引時に後方事務にて反社会的勢力に該当するかリストを照会していたため、顧客待ち時間が発生していました。
しかし、当ソリューションの導入により、窓口では既存のテラーズマシンを用いて全リストの「一括照会」が可能となりました。後方事務では、照会結果に基づく承認作業のみを行うことで、お客様を待たせることなく対応することが可能となりました。
結果として、各店舗で日々の作業時間を15~60分短縮し、全店合計で毎月約165時間の作業時間を削減することができました。

信用金庫業界

DX推進のメリットを紹介

アナログ業務からの脱却

アナログ業務からの脱却

営業戦略の深化

営業戦略の深化

非対面取引による顧客サービスの向上

非対面取引による顧客サービスの向上

信用金庫がDXを導入することで得られるメリットの1つは、アナログ業務からの脱却です。
アナログ業務とは、紙や手作業を主体とした業務を指し、効率が悪く、ミスが発生しやすいというデメリットがあります。DXを導入することで、これらのデメリットを解消し、業務効率を向上させることができます。
例えば、融資業務では、従来は紙の書類を作成して審査を行っていました。しかし、DXを導入することで、書類の電子化が可能となり、審査の効率化を図ることができます。また、顧客とのやり取りも、紙の書類ではなく、電子メールやチャットなどのデジタルツールを使用することで、より効率的に行うことができます。
このように、DXを導入することで、信用金庫はアナログ業務からの脱却を図り、業務効率を向上させることができます。

続いて、信用金庫がDXを導入することで得られるメリットとして営業戦略の深化が挙げられます。DX導入により、顧客のニーズを詳細に理解し、それに基づいた効果的な営業戦略を策定できるようになります。
具体的には、顧客の行動データやアンケート結果などを収集し、それらを深く分析することで、顧客のニーズをより深く理解することが可能となります。
例えば、口座保有者の中から生命保険加入者を分析することができます。
仮に分析結果から30代の男性で会社員の人が特に生命保険に加入しやすいというインサイトを得た場合、営業戦略としては、口座を持っている上記の条件に該当する人々への生命保険の加入勧誘を訴求するようなマーケティング施策が考えられます。
このように、DXの導入は顧客の行動やニーズを理解し、それを反映した営業戦略を立案する上で非常に有益です。

3つ目のメリットは、非対面取引による顧客サービスの向上です。DXの導入により、インターネットやスマートフォンなどのデジタルツールを通じて、顧客がいつでもどこでも金融サービスを利用できる環境を整備できます。
具体的には、インターネットバンキングやモバイルバンキングなどを提供することで、顧客の利便性を大幅に向上させることが可能となります。
さらに、チャットボットやビデオ通話などのデジタルツールを導入することで、顧客とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら、その疑問や質問をその場で解決することができます。
また、顧客の行動データを収集し分析することで、顧客のニーズをより深く理解することが可能となるため、個々の顧客に最適な金融サービスを提供することができるようになります。
このように、信用金庫がDXを導入することで顧客に対して、非対面においてサービスの向上が可能となるでしょう。

信用金庫業界×DX

重要になる最新技術とシステム

01

UX(ユーザーエクスペリエンス)

UXとは、ユーザーがサービスを利用する際に得られる体験のことです。UXが優れていると、ユーザーはサービスを使いやすいと感じことで、満足度が高くなります。
信用金庫のDXにおいて、UXは重要な要素です。なぜなら、信用金庫は、個人や中小企業を主な顧客としており、これらの顧客は、大企業の顧客に比べて、ITリテラシーが低い傾向があるからです。
そのため、信用金庫は、UXを重視して、顧客が使いやすいサービスを提供する必要があります。
このため、UXを重視し、顧客が使いやすいサービスを提供する必要があります。具体的には、Webサイトやアプリのデザインを改善したり、よくある質問を充実させたりすることで、UXを向上させます。
このような取り組みにより、顧客のUXが向上し、DXの推進が図られています。

02

BI(ビジネスインテリジェンス)

BIとは、企業が保有するデータから有益な情報を抽出し、分析・可視化することで、意思決定を支援する手法を指します。具体的には、データを抽出し、表やグラフなどで可視化を行います。
BIの活用により、顧客の口座保有状況やその傾向を詳しく把握することが可能になります。具体的には、口座保有者の中で生命保険に加入している人についての仮説を立て、それに基づいてデータを絞り込むことで、具体的な顧客像を明確にします。
その結果、さまざまな顧客パターンが洗い出され、それぞれが口座を保有しているか、かつ生命保険に加入しているかなどの情報を把握することができます。
これらの情報に基づいて、より具体的なマーケティング戦略を策定することが可能となります。

03

人工知能(AI)

AIの活用により、有望な顧客をスコアリングして抽出し、個別にアプローチすることで、効率的な営業活動が可能になります。
スコアリングとは、企業が保有するデータから有益な情報を抽出し、AIを用いて各顧客の評価を行い、意思決定を支援する手法を指します。
AIを活用すれば、顧客の口座保有状況やその傾向、その他の個々の行動パターンに基づく詳細なスコアリングが可能になります。これにより、口座を保有し、かつ生命保険に加入している顧客など、具体的な顧客像に基づいてスコアリングを行うことができます。
その結果、各スコアに基づき、営業活動の優先順位を決定することが可能です。これらの情報を用いて、より具体的なマーケティング戦略を策定し、顧客へのサービス提供を最適化することができるでしょう。

04

eKYC(electronic Know Your Customer)

eKYCとは、オンライン上で本人確認を行う仕組みです。従来の本人確認では、窓口で書類の提出や対面での本人確認が必要でしたが、eKYCでは、スマートフォンやパソコンで本人確認を行うことができます。
eKYCは、信用金庫のDXにおいて重要な要素です。信用金庫は地方に密着した金融機関であり、多くの顧客を抱えています。
しかし、従来の本人確認では、窓口の混雑や人件費の増加などの課題がありました。eKYCを導入することで、これらの課題を解決し、顧客サービスの向上やコスト削減を実現することができます。
信用金庫では、eKYCをさまざまな場面で活用しています。例えば、口座開設や融資の申し込み、クレジットカードの申し込みなどです。
eKYCを導入することで、これらの手続きをオンライン上で完了することができます。これにより、顧客は窓口に足を運ぶ必要がなく、時間と手間を節約することができます。

05

AIチャットボット

AIチャットボットとは、人工知能(AI)を搭載したチャットボットです。AIチャットボットは、顧客からの質問に自動で回答したり、顧客の要望に応じてサービスを提供したりすることができます。
AIチャットボットの具体的な活用例として、口座開設や融資の申し込み、保険の契約、各種手続きの申請などがあります。
AIチャットボットを導入することで、顧客サービスの向上やコスト削減、顧客の利便性の向上を実現することができるでしょう。

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